池塘春草夢

長文になるときに使う、テキトーに。

Impossible Architecture展 感想

先日、広島現代美術館で観覧してきたので感想を。

 

書き始めたらキリがなく言葉の意味からなんから考えなきゃならんので大雑把に書く。

いろいろなタイプの実現しなかった、もしくは実現しない構造物、建築物に関しての展示であった。

 

内部でさまざまに分類されると思うが大雑把にこんな感じ

分類は会場のやつじゃなく自分での分類

①と②の差は自分の感想なのでイヤイヤ、これは①じゃなくて②でしょとかはあるのかもしれない。

 

①実現予定、可能性なし

・単なる思考実験 "アルヒテクトン"等

・背理的問題提起 ”ゴールデンスマート”等

・構想段階    "Helix計画"等

②実現可能性あり

・構想段階    "生駒山領小都市計画"等

・コンペ等不採用   "ハリコフ国立劇場"等

③実現予定

・諸事情で中止  ”新東京国立競技場”等

 

個人的に②と③は純粋に面白い、採用されなかった理由も、その後の展開も興味深い話が多く楽しめた。

 

しかし、建築思想とかかわりの深い①については建築にまるで疎い、前提知識の不足からか、そうなんですね位であまり驚きもない。

まったく別文脈だけど「映画2012でそのモチーフ見た」とか、「大丈夫?精神やられてない?」「作るのは自由だが使えないのでは?」程度の感想しか浮かんでこない。

 

建築に対する固定概念を吹き飛ばせ的な題材は、携わる人々には衝撃的な、考えるヒント、刺激になるのだろうか。

考えてみれば建築学科の学生や、普段生業にしている人ほど縛られやすい(縛られるわけではない)ので時に自由にならねばならないのかもしれない。程度のことを考えながら飛ばし見する程度、まだ早いのか、そもそも興味がないのか。

 

さておき、新国立競技場の模型等が見れたのは非常に楽しかった。

模型を見る限りでも、①の模型等に比べれば実現可能性があるのは素人目にもわかる。

知識不足かもしれないけど例えばHelix計画は冗談としか思えない。バックストーリー、目的を達成する建築、構造物とは到底思えない。

 

自分はハコ物くらいは金掛けろ派なのでそういう感想なのかもしれないけど。

その話だと、広島現代美術館、天井窓とか庭園の清掃、其処まで手を掛けれていない感じであり日本なり、広島市なりが貧乏なことは判るので、それはそれで完成しても競技場維持できたんですかね?的な疑問もないことはない。

 

まぁ、小さな政府を推進してる政府自治体に金がないのも当然の話である。

 

最後に、展示でも軽く触れられていたけど、ゲーム内のCG等での建築物-そもそも立てることを前提としていない-についての話題は気になる。

 

多種多様なImpossibleさを満たすかどうかからはじまり、際限ない切り口が待っている気はする。

ファンタジー世界の建築物というのも一つ面白そうだと思った。

まぁ、バロック的なのが非常に多いイメージはある。

 

 

とりあえず、その時感じたのはこんなところ。